タイトル | おすすめ度 | 公開時期 | 邦・洋 | 上映時間 |
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ビューティフルマインド | ★★★ | 2002年春 |
アメリカ映画 | 2時間16分 |
あらすじ
1947年ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニア(ラッセル・クロウ)は、
プリンストン大学大学院の数学科に入学した。
出身地で数学の天才といわれた彼は、研究に没頭するあまり授業にも出ず、友だちもいなかった。
ただ、彼の望んだのは「すべてを支配する真理、真に独創的なアイデアを見つけたい」ということ。
彼にかかると森羅万象すべてが方程式になってしまう。
ライバルのハンセン(ジョシュ・ルーカス)は、友だちからの人望も厚く、
次々と論文を発表して教授のうけもよい。
孤独に追いやられていくジョン。
卒業後、望みどおりの就職先に入れるだろうか。
不安が募るのだった。
コメント
やはりとりました。2001年アカデミー作品賞です。
ラッセル・クロウが主演男優賞をとってもおかしくなかったけれど、
アカデミーの思惑があるのでしょうか。
今回の主演男優・女優賞は2人とも黒人俳優が受賞しました。
そうした意味で、とても意義深いアカデミー賞となりましたが
ラッセル・クロウでも「とれた」と思えるほどの熱演ぶりでした。
「グラディエーター」でアカデミー賞を受賞した彼が、
筋肉派の剣闘士だったのに対し、
あまりに違う、繊細で天才がゆえに自分を追いつめていくという役柄を少しも違和感なく演じています。
神経をやんだ主人公を、動作から目線からすべてに渡って巧みに演じています。
主演のジョンは、作家の大江健三郎さんと同じ舞台上で
ノーベル経済学賞を受け取った天才数学者。
彼を題材につくられた作品です。
本当のジョンは、作品ほど夫婦愛に燃えた人ではなかったようです。
とてもステキな方で女性にもたいへんもてたとか。
原作が出版されるそうなので、真実の彼は一体どういう人物だったのか、こちらも楽しみです。
主演男優賞は取れませんでしたが、助演女優賞はとれました。
とってもきれいだったジョンの奥さん役ジェニファー・コネりーです。
今までは単なるきれいな女優というだけでしたが、この作品で一皮むけた気がします。
エンターテインメント性を兼ね備え、考えさせられる深さがあるという
二面性を持ち合わせた大変優れた作品です。
誰と一緒に行く?
誰といっても受け入れてもらえます。