タイトル | おすすめ度 | 公開時期 | 邦・洋 | 上映時間 |
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恋ごころ | ★★ | 2002年1月下旬 | フランス・ドイツ・イタリア合作映画 | 2時間35分 |
配給・フランス映画社
1月下旬シャンテシネにて公開
あらすじ
3年前、2度と戻らないと決心して出たパリに、劇団の主演女優として戻ってきたカミュー(ジャンヌ・バリバール)。舞台に何だか気が乗らないのは、そのとき別れた恋人で大学教授のピエール(ジャック・ボナフェ)が気になるからなのか。カミューがピエールの家を訪ねると美人のソニア(マリアンヌ・バスレール)に出迎えられる。
一方劇団の主宰者でカミューの恋人ウゴー(セルジオ・カステリット)は、劇作家であるゴルドーニの未発表の戯曲を探すうちに女子大生ドミニク(エレーヌ・ド・フージュロル)に出会う。
コメント
小粋でユーモアたっぷり、エスプリのきいた楽しめる作品。
フランスの作品っぽく、哲学的で難解なのかと思いきや、以外にも後半、笑いが起こり、軽みがでて楽しめる。
2001年カンヌ映画祭正式出品作品。
作品の上映時間が長いことで知られるジャック・リヴェット監督は、「美しき諍い女」で知られている。
彼は、俳優といっしょに作品を作っていく主義で、撮影をしながら脇で脚本を書き進める。そのため、俳優も脚本を渡されずに撮影にのぞむというわけだ。
作品中、劇中劇が登場し、劇の進行とストーりーが直接的ではないが絡み合ってくるところが「家路」と似通っているが、この作品の方が巧み。劇中劇の挿入が、順序が前後するにも関わらず、しかも長回しをするわけでもないのにその全貌が見える。登場人物が、劇を見にきて、何かを感じたり、自分と照らし合わせたりして感動したりするところも面白みを加えている。
主演のジャンヌが、心の不安定な感じをよく出している。
ウゴーを誘う女子大生にクラピッシュ映画おなじみの「青い夢の女」で扇情的な役をやっていたフージュロル。ここでは、清純で天使のように可愛いムードが漂う。
誰と一緒に行く?
フランス映画が好きな人と。