タイトル おすすめ度 公開時期 邦・洋 上映時間
ターン ★★
いいですよ〜
2001年10月13日
邦画 1時間51分

 配給:アスミック・エース
全国ワーナーマイカルシネマズにて 2001年10月13日よりロードショー

                 
あらすじ
母親(倍賞美津子)と2人暮らしの銅版画家真希(牧瀬里穂)は、特別心を開く親しい友達がいるわけでもなく、仕事に熱中しながら静かに暮らしている。そんなある日、交通事故を起こしてしまう。ぶつかったと思った次の瞬間、前の日の同じ時刻の自宅の居間に寝ているではないか。車一台、人っ子1人おらず、音も消え、生き物もいない。しかも、同じ一日が何度も何度も繰り返されるのだ。ところが、どこからか電話がかかってきたのだった。


コメント
原作は北村薫の「ターン」。原作を読んでいただけに、イメージが崩れたらどうしようかとちょと心配だったが、原作とは違った意味で映画らしくいい作品に仕上がっている。
邦画は、見るべき作品と、時間と費用を返してほしいと思うような作品もあって玉石入り交じっているが、こちらは玉の方。
緑の葉の中に埋もれる真っ赤なトマト、レストランの窓から見る真っ白い雪、パステルカラーの風船が青い空に吸い込まれていく様子、どれをとってみても美しく絵になる光景はいかにも映画ならでは表現できることである。音が消え、生き物が消えた世界にその瞬間精気が宿る。
確かに、原作の持つ「時の進まないことに対するいらだち」や、「未来がない絶望感」などは伝わりにくいが、それ以上に人を信じるということや、自分で生きたいと思うことの大切さを訴えかけている。
牧瀬里穂も倍賞美津子も、中村勘太郎もうまい。
監督はモントリオール世界映画祭などで賞を受賞した平山秀幸。
見ると幸せな気分になれます。


誰と一緒に行く?

友人と一緒に。
デートでも楽しめます。




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