風よ吹け
2001年9月12日 「アメリカ同時多発テロ勃発」
なぜ、わかり合えない人というのが存在するのだろう。
日本時間の9月11日夜起きた、アメリカでの同時多発テロ事件は人々の心を震撼させ、恐怖に陥れた。さながら映画のような出来事は、けっして遠い国で起きた人ごとではない。ビルに突っ込んだ飛行機の乗客はどんなに恐ろしかっただろう。向かってこられたビルの人たち、火の手が上がる超高層ビルで助けを待つ人々。いったいどれだけの人が、崩壊する前に逃げることができただろうか。その気持ちが伝わってきて、震えが止まらない。
たしかに、世界貿易センタービルへのテロや、ペンタゴンへの攻撃は映画のテーマとしてあったが、それはあくまで作り事であって、決して現実に起きていいことではない。憤りと同時に、わかりあえない人に対する悲しさを感じる。
イスラエルからの報道は、人々の歓喜する姿だった。祝砲を撃ちならし、旗を振り、笑顔で「アラーは偉大だ」と喜び合う。「なぜ」と思うと同時に、湾岸戦争を思い出した。
もしかしたら、彼らにとっても同じようなふってわいたテロのような物だったのかも知れないと。
いつもの日常はいつ壊されるかわからないということを肝に銘じておく必要がある。