風よ吹け
2001年10月9日 「私の好きな作家たち」
私の好きな作家は、宮部みゆきに篠田節子、高村薫に桐野夏生、服部真澄。そして、うわさの田口ランディの「コンセント」も読んだ。おもしろいのだが、どういうわけか女性作家ばかりである。
どの作家の作品も図書館で借りてきて読むという、本屋さん泣かせの私だが、何度も読み返すわけではないので部屋のスペースをとられるのがイヤで次第にこうなった。
ところが、どこの図書館でもほとんど借りられていて欲しい本を借りることができない。仕方なく「予約」を入れて帰ってくる。「本がご用意できました」という連絡が来るのに半年から1年かかる。作品によっては、200人待ちなどというのもざらなのだ。
連絡がきても、どんな本で、何で読みたかったのかも忘れているのだがそれでもいい。読んでみる。
すると、やはり「読みたい」と思っただけのことはあり、本当にいい作品ばかりだ。
読んだあとは、感想文をつける。書いておかないと、何を読んだか忘れてしまうからだ。これは、小学生の頃からの習性である。
宮部みゆきの細やかな洞察力には恐れ入るし、高村薫の骨太の文章。田口ランディの筆力にも驚いた。篠田節子や桐野夏生などはエンターテイメントというジャンルにはいるらしいが、時代をつかみ取っている。私は「週刊文春」をとっているのだが、そこには宮部みゆきに服部真澄、桐野夏生といった面々が読み物を書いている。さすがだ、文春。読みたい作家を知り抜いているところが憎い。