風よ吹け


2002年10月17日  「有名私立中学 学校説明会」


私立中学というのは、入学前の父兄を対象に学校説明会というのを開催しています。
今日は、神奈川県大船にある名門「栄光学園」に行ってきました。
「栄光学園」は、中高一貫の私立男子校で超難関校です。

まず、どういう教育理念で教えているか。どういう子供たちがこの学校にあうか。
といった学校長のお話の後、設備環境や子供たちの様子を写したスライドが上映されます。
これで、本校の特徴である倫理の授業をしているとか、毎授業の前に心を集中させる黙想を行っているということがわかります。そのあと、募集要項に関する説明があって質疑応答といった流れで、だいたい一回当たり1時間半がこうした説明会の目安となっているようです。

1000人ほど入れる講堂には熱心に聞き入る父親や母親、それに受験者の祖父母と思われる方々がいらしていました。
これを2日に分けて行います。ということは、ざっと2000人が180の席を巡って競い合うということになるというわけです。

さすが栄光学園はカトリック教会の修道会の一つイエズス会が経営しているだけあって、たんたんとした穏やかな先生方が多いという感じを受けました。さらに、子供たちもどちらかというと、おとなしい子が多い。
現に私の大学の同級生にも栄光学園の出身者がいましたが、しんはしっかりしていますが
表面的にはおとなしい印象でした。これが校風なのでしょう。

この学校がとにかく素晴らしいのは、その充実した設備です。
テニスコート7面、300メートルトラック、バスケットコートにサッカーコート、野球場など、
11万uという運動好きにはたまらないスペースの広さです。
体育館やフィットネスにはシャワールームがあり
汗臭い泥まみれというのから程遠い学生生活が送れそうです。

ただし、受験資格は通学80分以内であること。
十分学び運動するためには、たしかに通学時間は短いほうがいいなと実感しました。
さらに大切なのは「本人がこの学校に来ることを望んでいること」だそうです。
栄光が嫌いであったり、勉強が嫌いな子はダメだということですが、
果たして中学入学時で、どれだけ自分が入りたい学校を選択することができるのでしょうか。

もしかしたら、「校風が合わない」「この学校にはきたくなかった」という生徒が現在いて、
そうしたの悩みを先生方が抱えていらっしゃるのかもしれない
ということが感じられた一言でした。


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