風よ吹け


2003年2月18日  「八代亜紀 登場」


トクダ・レディース医福政経塾という勉強会がある。
徳州会理事長の徳田虎雄夫人であり、ご自身は社会福祉法人愛心会の理事長である秀子さんが会長をされる女性向の勉強会だ。
座長は車椅子の花嫁で知られる鈴木ひとみさん。
今回のゲストは八代亜紀さんだった。
テーマは「わが苦難の半生を語る」


八代さんは、両親を楽させるために子どもの頃からクラブ歌手になろうと決心しました。
人前に出るのが苦手だったため、克服するためにまずバスガイドになったのです。
ところが、朝5時から夜12時までというきつい仕事が性に合わず、
隠れてクラブ歌手の仕事をすることにしました。
それが親にばれて怒られ、勘当同然で上京します。
東京では本格的に歌の勉強をするため音楽学校に通いながらクラブで歌っていました。
クラブの女性たちに勧められてレコードを出すことになります。

ある年の暮れ、それまで全然売れていたわけではありませんでしたが
「来年の大晦日には必ずNHKの紅白歌合戦に出る」と決め、スケジュール帳に入れたそうです。
何の確約もなく、何の予感がしたわけでもありませんが、
必ずそうするんだと念じて予定を書き込みました。

まもなく「なみだ恋」が大ヒットし、レコード大賞を受賞しもちろん紅白歌合戦に出ることになります。

その後も順風満帆だったわけではありません。
ヒットしたレコードの売上を持ち逃げされて借金を負わされたり、色々なことがありましたが
今も演歌の女王として花咲いています。


一番驚いたのは、彼女の腰の低さである。
500人いる聴衆の一人ひとりが自分の大事なお客様だという心が伝わってくる。
いつも、ちやほやされていると思うが、それになれて、いばってなどいない。
一流になるには、その謙虚な心があってこそなのだろう。
けっして演歌ファンなわけではないが、一度コンサートを覗いてみたくなった。

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