<< ジャーナリスト岩崎由美からのお便り その43>>


お時間あるときに、お目通しいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。


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┏┏●    先生の古希の祝い
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● 目次

1. 先生の古希の祝い
2. 改めて、普天間問題って何?
3. デンマークアカデミー賞受賞『誰がため』
4. 植村直己冒険賞2月12日発表



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   先生の古希の祝い
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こんにちは。
ジャーナリストの岩崎由美です。

学生時代、人間学を専任で教えてくださっていた先生の古希のお祝い会が開かれます。

古希を迎えて学校を退職されるということは
私立大学は、定年が70歳ということなんですね。

定年というのは、どの国にもあるのでしょうか。
今の日本の民間企業の定年は60歳から65歳。

どの方を見てもお元気で、成熟していて
キャリアを積まれ、まだまだこれからという感じがいたします。

過日アンケート調査をしたことがありますが、
その結果、まだ働きたいという方が大半でした。
もちろん経済的なことも理由のひとつにはありましたが、
「社会の役に立ちたい」「社会とかかわっていたい」という気持ちが強いようです。

突然病気になられたりすると企業側にリスクがあるから定年を設けているのか。
後身に道を譲るために、ポストをあける必要があるのか。
本人がたいへんだろうから、「そろそろ隠居してください」とういことなのか。
一方で自営業の方は、
長くお仕事を続けられているケースが多いように見受けられます。

自分で自分を客観的に見て
もう辞めたほうがいいと潔く退くのは
なかなかたいへんなことでしょう。

ちなみに、先生の退職を記念して、最終講義とお祝いが催されます。
最終講義には、たくさんの卒業生も詰め掛ける予定。

神学部(キリスト教人間学)教授の最後の授業は
「宮沢賢治、二つの愛について」です。

久しぶりの大学の授業。
どんなお話が聞けるか、今からワクワクします。





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    改めて、普天間問題って何?
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私が子供のころ、
「安保反対」と言いながら鉄パイプ、ヘルメット姿の人たちのデモの様子が
ニュースで流れていたのを覚えています。
日米安全保障条約に反対する安保闘争の光景でした。

今の若者は「安保」を知っているか。
自分たちのこととして認識しているか。
安全保障条約のことを、どう思っているのか。

あまりにも平和で、
あるいは平和だと錯覚して
世界で起きている危機が身近に感じられないと
こうしたことを遠いことのように思ってしまうかもしれません。
でもそれはとても恐ろしいことです。


<日本にある米軍基地は135>
今、「米軍普天間基地」(アメリカ海兵隊普天間飛行場・沖縄県宣野湾市)が注目されています。
日米安全保障条約を中心とする「日米同盟」では、
日本が米軍基地を受け入れ、アメリカが日本の防衛を支援することになっています。

現在日本には米軍基地が135(出典:東京都知事本局基地対策室)もあります。
その中で普天間基地というのは、米軍海兵隊の東アジアの要であり、
空軍の嘉手納基地と並ぶ重要な拠点です。
東アジアには、紛争の火種がまだ多く、
朝鮮半島や台湾危機を念頭に置いて先制攻撃拠点として設置されています。


<普天間基地移設を求めて>
しかしここは住宅密集地にあるため
騒音や安全面が心配だと長年にわたって県や市は返還を求めてきました。
そこに起きたのが1995年の、米兵による少女暴行事件です。
いっきに反米感情が高まり、
日米両政府は米軍基地の整理と縮小を協議する特別行動委員会を設置しました。
そして1996年、普天間基地の県内移設ということで合意。
2002年には、移設先を「名護市辺野古沖の埋め立て」としましたが、
環境問題などから住民の反対で進まず再協議した結果、
2005年「辺野古沖」から「辺野古沿岸部」に変更されたのが現在の計画です。


<10年がかりでまとめた日米合意>
こうした日米合意は10年がかりでまとめたものです。
民主党政権は
「沖縄県民の思いを理解する中で辺野古ではない地域を模索し、
できればそこに決める状況を作り上げたい」とし、
2009年12月15日に政府方針として、
結論を来年に先送りすることを決定しました。

アメリカ政府は、
日米合意どおりの現行案で速やかに辺野古への移転を進めることを強く望んでいます。
「在日米軍再編に関する日米合意の再交渉に応じるつもりはない」
「(日米合意の内容が)完璧な選択肢だとは誰にとっても言えないかもしれないが、
すべての当事者にとってそれが最良の選択肢だと我々は考えている。前に進むべき時期だ」
とアメリカの国防長官は主張しています。


<外交の継続性はどうすべきか>
この普天間基地移転問題は、日米関係の根本を揺るがすものであると同時に、
政権が変わったという理由で
国家間の約束を白紙に戻してもよいのかという信頼関係にも影響します。


私たちが真剣に学ばなくてはならない歴史はたくさんあります。
そこには、けっして見過ごせない
ないがしろにしてはいけない問題がたくさん潜んでいます。

今まさに、私たちは危機に直面しているということを忘れてはならない
と思うのです。




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┃  デンマークアカデミー賞受賞『誰がため』
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東京渋谷・シネマライズで公開中の『誰がため』は、第二次大戦下のデンマークが舞台。
ナチス・ドイツに占領されたデンマークに実在したレジスタンスの真実に基づいた物語です。

・・・・・・・・・・・

フラメンとシトロンは、地下の抵抗組織の一員として、
ゲシュタポやナチに協力する売国奴の暗殺を上層部の命令で次々と実行していた。

自分たちの国を蹂躙されているという屈辱から
そして取り戻したいという使命感から
淡々と殺人を繰り返すのだが、
仲間の裏切りや、敵であるはずの人間の言葉から疑心暗鬼に陥る。
自分たちは私利私欲のために利用されているのかもしれない。
一体、誰を信じて戦えばよいのか。

しかし、彼らには、戦うという選択肢しか残されていないのだった。

・・・・・・・・・・・・

彼らにとって暗殺は、戦争でした。
いきなりやってきたナチス・ドイツに妥協したり、折り合ったりすることはできない。
だから、協力する人たちを許さないのです。

主人公は言います。
「戦争に正義などない」

誰かが誰かを殺す。
そこには、誰が正しくて、誰が間違っているかなどあるわけはないのです。
ただ、行われるのは大量の殺人です。

どの人にも、家族がいて、愛し愛される人たちがいる。
その一人ひとりの大切な命をこの世から抹殺すること。
それが戦争です。

彼らはデンマークで、ナチスに抵抗活動を行ったもっとも偉大な人物、英雄とあがめられ、
デンマーク解放後、1951年にアメリカからその功績をたたえる自由勲章が授与されました。

デンマークアカデミー賞5部門受賞。




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┃ 植村直己冒険賞2月12日発表
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毎年行われている植村直己冒険賞受賞者記者発表会が、
2月12日金曜日に開催されます。

今年はどなたが受賞されるのか興味津々!

どうぞ、ご興味ある記者の方。
発表会にいらっしゃいませんか。

冒険家の方は、世俗に暮らす私たちとはまったく違って
それはそれは清清しく爽やかです。

お金儲けをしたいとか、出世したいといった欲のない世界で生きています。
そんな方たちに触れるだけで、自分まで浄化されそう。

もし、ご希望の方がいらしたら
このメールにご返信ください。
お待ちしています。





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