<< ジャーナリスト岩崎由美からのお便り その49>>



東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く、心安らげる日が来ますように、お祈り申し上げます。



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┏┏■   心が痛い
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■ 目次 ■
1. 心が痛い
2. 植村直己冒険賞発表
3. おすすめエンターテインメントは『恋とニュースのつくり方』
4. 5月15日開催 2011日本冒険フォーラム

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┃ 心が痛い
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こんにちは。
ジャーナリストの岩崎由美です。
東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

東京の街中は、電気が暗く、人の顔も暗く、毎日が「非常事態」の気配です。
東京に暮らしていても「なんだか落ち着かない」「耳鳴りがする」「夜眠れない」「これからどうしていったらいいかわからない」「会社に行きたくない」「いつも揺れているように感じる」といった心の不調を訴える人が増えています。

押し流される家や車、船、家族を探し続ける方々、厳しい環境の中で暮らす人、何だかわけがわからない原発の報道を見ているだけで心が痛く、何も手につかない、茫然自失とした毎日でした。
私の周りには、新浦安で液状化する中で暮らす友人、お姉さんが山田町で被災された方、福島にお住まいだった高齢のご両親と一緒に暮らし始めた家族、また叔父の家は栃木で半壊し、本人は骨折、叔母もショックのあまりご飯の炊き方も忘れ、従兄弟は宮城で勤めていた会社が倒壊してしまいました。

そんなとき、「一刻も早く日常生活に戻りなさい。明るく、元気に!」と笑顔で励ましてくれる先輩がいました。
「元気を振り絞らなければ」と、私も自分を鼓舞しています。

互いが互いを助け合い、声を掛け合う。
そんな、日本人が持っている本来の姿を取り戻せるかもしれない。
「私たち、まだ捨てたもんじゃない」

これからが、勝負です。心引き締めて、まいりましょう。
私たちができることを精一杯に!

友人の松尾さんが、チャリティー講演会を開催します。
4月22日(金)19時から21時
ESTA日本橋浜町 小田全宏さんを講師に「一燈照ぐう、万燈照国を願って」
私もお手伝いで伺いますが、よろしければお越しください。
お申し込みは、こちらへどうぞ。






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┃ 植村直己冒険賞発表
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「2010植村直己冒険賞の受賞者記者発表会」で司会をしました。
今年の受賞者は、中央アラスカ山脈を代表する3山の最後の一つ、ハンターに5度挑戦をし、今も挑戦し続けている栗秋正寿さん。その挑戦者魂に冒険賞は授与されました。

栗秋さんは、一見、大学の先生か、研究者のようなスマートな若者ですが、
心の中は、不屈の精神力の燃えたぎる一級の冒険家・登山家です。

選考委員の西木正明先生は「謙虚で、本当に人柄がいい。その上、困難に屈しない魂を持っている。挑戦を続けているハンターという山は、4400メートルと高さはそれほどでもないが、紛れもなく一番難しい山だ」と、これからもずっと応援し続けたいとお話されていました。

北極圏に近いアラスカ山脈の冬は、零下50度を下回る気温。また風も強く、ジェット気流で風速50メートルを超えることもあり、天候が激変する地域です。
そこで、栗秋さんは天候が回復するまで、ずっと自分が掘った雪洞の中で待ち続けます。長い停滞にも対処できるように、2ヶ月以上の荷物を持って、一度では運びきれないので、荷揚げを繰り返しながら、一つずつ上のキャンプに移動していきます。

「待つことが、僕のすることです」とおっしゃる栗木さんですが、
慎重に、そして丹念に、強靭な魂で目標を達成されるんだろうなと感じました。
栗木さん、おめでとうございました。





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┃ おすすめエンターテインメントは映画『恋とニュースのつくり方』
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人って、笑うと元気が出てくるものですよね。
これは、とにかく笑える映画。
ニューヨークのTV局で、朝の情報番組のプロデユーサーに採用された主人公が、悪戦苦闘するコメディー。
ニュースあり、天気あり、体験コーナーあり、お料理ありの朝の情報番組を制作するための膨大な仕事と、スピード感。目が回ります。

うーん。そして思い出します。
早朝のニュース番組に出演していたころのあの緊張感!

主人公は、視聴率を上げるために、伝説の報道キャスター(ハリソン・フォード)を抜擢したところまでは良かったけれど、そのキャスターはとにかく堅物。
なんといっても、ピューリッツァー賞、エミー賞をはじめ数々の栄誉ある賞を受賞している本物のジャーナリストだから、やわな内容のものは受け付けてくれません。
長年にわたる番組の顔、大御所キャスターはダイアン・キートン。
彼女は、視聴者に番組を楽しんでもらうためにはどんなことでもいといません。
そんな二人の仲は険悪。
とうとう生放送で、ニコヤカに嫌味を連発するまでになります。

そうそう。顔は笑っているんだけど、とっても意地悪な応酬ってありましたっけ。
顔と心が裏腹。あぁ、恐ろしい。

でも、どんな状況でも、主人公は明るく一生懸命に、全力でぶつかっていきます。
そして、スタッフたちとの信頼関係と深い絆が生まれます。

そう。チームの仲が良くないと、いい番組ってつくれないんですよね。
ニュース番組を制作していた人間として、
とっても懐かしくて、楽しくて、はじけました。
きっと、みなさんも楽しめるかも!
見終わった後、さわやかで、すっきりとした気分になりますよ。

この原稿は、地震前に書いたものなので公開はすでに終わっていると思います。
申し訳ありませんが、DVDでお楽しみください。ごめんなさい。





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┃ 5月15日開催 「2011日本冒険フォーラム」  
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植村直己さんの精神を伝える「2011日本冒険フォーラム」が
5月15日日曜日13時から東京の明治大学で開かれます。
◆プログラム◆
13時15分 植村の生まれ育った町から「コウノトリ悠然と舞うふるさと」
中貝宗治 豊岡市長

13時45分 植村直己を語る「我が友 ドングリは生きている」
明治大学で植村さんと同期生。行方不明になったマッキンリーの第2次捜査隊の隊長を務められた 廣江研氏

14時30分 植村直己記念映像上映「素顔の植村直己〜果てしなく・愛かぎりなく〜」

15時 パネルディスカッション「踏み出した者たち」
ゲストは、市毛良江さん 日本トレッキング協会の理事をされています。
パネリスト 登山家 天野和明氏、冒険家 永瀬忠志氏、サバイバル登山家 服部文祥氏 鷹匠 松原英俊氏
コーディネーター 地平線会議代表世話人 江本嘉伸氏

私も、司会で参加します。

お問い合わせ、お申し込みは 日本冒険フォーラム運営委員会に
電話、FAX、はがき、メールにお名前、ご住所、ご連絡先、人数をお知らせください。
〒669-5391 兵庫県豊岡市日高町伊府785
TEL0796−44−1515 FAX0796−44−1514
boukenkan@city.toyooka.jp

みんなで、少しずつ元気を出していきましょう。




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