<< ジャーナリスト岩崎由美からのお便り その56>>
<< ジャーナリスト岩崎由美からのお便り その56>>
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┏┏■ 同窓会で大忙し
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■ 目次 ■
1. 同窓会幹事の当たり年
2. 企業リポート 「Agri Station Fes 2013」
3. おすすめエンターテインメント 映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』
監督とのトークショー
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┃ 同窓会幹事の当たり年
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こんにちは。ジャーナリストの岩崎由美です。
今年は同窓会幹事の当たり年のようです。
高校の同窓会では、毎年卒業年を決めて幹事を割り振っているということで、同期のメンバーが今年は中心で動いています。私は、司会のお手伝いをいたします。
大学の方は今年100周年。一年間、記念イベントが目白押しですが、その中でも最後を飾る「100周年記念パーティー」の企画を担当しています。
最初はどちらに対しても、「忙しいのに」とか「できればやりたくない」と思っていましたが、お声をかけてくださることをありがたいと思い、その行事に携われることに感謝しようと思い直しました。そしてできるだけ、一生懸命かかわろうと決めました。
そのときに思うのは、そうした活動に、誠心誠意つくされている皆様に対するありがたさです。どなたかが、自分の時間を費やしてくださらなければ、動きません。
皆様、お仕事も忙しいでしょう。家族のことも含め様々なことを抱えていらっしゃることでしょう。色々な事情がある中で、時間を割いて尽くしてくださることに感謝の気持ちしかありません。
自分の感謝の気持ちを表すなら、自ら動き、お手伝いさせていただく。私ができることを精一杯していきたいと思います。
どうぞ、同窓生の皆様、ご参加下さい。
都立青山高校同窓会:6月16日(日)14時から16時半 渋谷エクセルホテル東急
上智大学100周年記念祝賀会:11月1日(金)19時半から ホテルニューオータニ
特別なその日一日、自分を育んでくれた学校に感謝し、今、自分がある基礎となる哲学を教えてくださった先生に感謝し、ともに学んだ仲間たちと旧交を温め、これからの日本を支える後輩たちにエールを送れればと思います。
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┃ 企業リポート 「Agri Station Fes 2013」
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先だって、「Agri Station Fes 2013」というイベントがありました。
若手の農業団体の方々がタッグを組んで開催したイベントには、「日本の農業も大丈夫だ」という未来を予見させます。
農協の青年組織である「JA全青協」、
全国農業青年クラブの「4Hクラブ」、
実家が農家のこせがれの集団「農家のこせがれネットワーク」、
自産自消ができる社会を目指している「マイファーム」
の4団体が、手を組んで開いたイベントは、興味をひかれるものばかり。
さらに、彼らのネットワークには8万人の農家さんと2万人の消費者、合計10万人がつながっています。
新しい農家を発掘し、若手農家を応援し、交流し、議論する。次の世代を担う若者たちの祭典となりました。
記者会見では、4団体の代表が実行委員として話をしてくれました。
麻布十番商店街やアメリカ大使館を巻き込んで、六本木を中心に開催すること。
イベントは7つあること。
新規就農者と若手農業者を対象に行うビジネスコンテスト「スター農家発掘オーディション」、「農家サミットin 麻布十番商店街」では、商店街の飲食店数店を貸切り交流会を開催、「日米若手農業者交流」ではアメリカから農家の承継者や新規就農者などに来日していただいてアメリカの農業の話を聞き、日本の若手農業者と農業の未来について語り合う。「第52回全国青年農業者会議」は、農業を取り巻く諸問題を討議するもので、「農家のこせがれネットワーク4周年記念」は農家のこせがれネットワークの年次報告会、「農業政策集会2013」は農業政策を自分たちで考え提案していこうというもの、「日本とアジアの食料未来予想図」は今後の食糧情勢など明日の食を考えるというものです。
どの企画も大盛況で、中身の濃いものとなりました。
実行委員の一人宮治さんは、このイベントのトークセッションを通して、これからは農業もネットワーク型にシフトすること、生産したものを加工して販売するという6次産業化というだけでなく新たなビジネスモデルを構築する必要があること、「自分のことだけ」ということから「地域をどうするか」を視野に入れる必要があることなどを感じられたそうです。
日本はTPPを結ぶための交渉に7月に参加します。
グローバル化の波に巻き込まれる中、日本の農業はどうなっていくのか。どうしていくのか。どうしていきたいのか。
食は命と直結しています。
自分たちの命は、自分たちにしか守れません。
日本の農業を大切にするためにできることを、自らしていきたいと思います。
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┃ おすすめエンターテインメント 映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』
┃ 監督とのトークショー
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物語は、10年来の友人である30代女性3人の日常がつづられています。すーちゃん(柴崎コウ)はカフェで働いていて、まいちゃん(真木よう子)は会社にお勤め、さわ子さん(寺島しのぶ)は、祖母の介護をしながら家でWEBデザイナーをしています。原作は益田ミリさんの漫画。
この作品の試写会で、御法川修監督とトークショーをしました。
原作を読んで映画化しようと熱望して出版社に頼みに行ったこと。
登場人物が、様々な場面で「立ち止まって考える」ところに共感したこと。
キャスティングにあたって考えたことなど、たくさんお話してくださいました。
監督はとても繊細な心をお持ちで、まなざしが温かく、一瞬一瞬を丹念に描いています。
人生にはいろいろな場面があって、そのときどき、傷ついたり、苦しかったり、迷ったりするけれど、小さな幸せを見つけてしなやかに生きていこう。
今の世の中、漠然とした不安に包まれていて、以前は「こうすればよくなる。こういうのが幸せだ」というはっきりとした明るい未来があった。今は「夢が持てない時代だ」。だけど、日々、ちょっとした幸せを糧に前向きに生きていきたい。
作品の大きなメッセージとして「遠い未来のために今を決めすぎることはない」という言葉を打ち出していて、この言葉に心打たれる方が多いということでした。
この言葉、私の心にはストンと落ちなくて、また「夢が持てない時代だ」と監督がきっぱりと言い切ったことにも驚きました。
閉塞感が漂っているのは感じますし、元気がなくなる若者が多いということも充分知っているのですが、「夢が持てない」というのは「よくわからない」というのが実感です。
私の今の夢は、「一人でも優しい心を持つ人が増えてくれればいいなぁ」「思いやりのある世の中になってほしいなぁ」とか「誰もが穏やかな気持ちで暮らせる社会にしていきたいなぁ」というものです。少しでも優しく、少しでも温かくと願っています。
私がこの作品を通じて感じたのは、すーちゃんの優しさ。さわ子さんのお家にみんなで遊びに行ったとき、寝たきりのおばあさんのところに、「ご挨拶させてほしい」と自然に言えること。
まいちゃんの周りにいる人たちは、まいちゃんに対して悪気なく無神経な言葉を投げかけます。自分もそういった人たちと同じことをしているのではないか。心無い言葉を言ってしまっているかもしれない自分自身の無神経さに対する反省です。
私が憧れるこうした言動は、簡単そうだけど実は簡単にできるわけではなく、日々の暮らしの中で少しずつ養っていくしかありません。
困っている人がいたら声をかけ、席を譲り、荷物を持ち、落ちているごみを拾い、つらそうな人や悲しそうな人がいたら、自分は何もできないけれど、そばにいるということを伝え、「そのままにしない」「見過ごさない」「見て見ぬふりをしない」ということを自分自身に、そこは厳しく課していこうと思っています。
そんな自分にいつかきっとなれると「夢」見ています。
映画は、今日現在上映中です。
どうぞ、足をお運び下さい。
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