<< ジャーナリスト岩崎由美からのお便り その58>>



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┏┏■    一滴のコーヒー
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■ 目次 ■

1. 一滴のコーヒー
2. 企業リポート 「日本ファッション産業協議会」誕生
3. おすすめエンターテインメント 「11月1日 上智大学100周年記念日」
4. お知らせ 『ソフィアンの心に灯したい101の言葉』11月1日発刊




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┃ 一滴のコーヒー
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こんにちは。
ジャーナリストの岩崎由美です。

今年は上智大学創立100周年にあたり、記念行事が目白押し。
委員としてお手伝いに大学に通っています。
作業するのは、学内にある同窓会の事務局。

ある日、先生(神父様)が、事務局にいらして「コーヒーいりませんか」とお尋ねになりました。
そこにいらした方が立ち上がって「では、先生いただきます」とカップを差し出すと、先生は手に持ってらしたボトラーから入れてくださいます。「頂いてください」と促していただいて、私も恐る恐る差し出すと、そこにほんの少しコーヒーを入れてくださいました。

神父様たちは学内の寮(修道院)にお住まいで、そこで過ごされています。お給料はほとんどを大学に寄付され、ご自身たちは私物をほとんど持っていらっしゃいません。
ご自身の生涯を、神様と人々に捧げているのです。

コーヒーを持ってきてくださった先生は、心をこめて入れた美味しいコーヒーを、そこにいらした皆さんに少しずつ入れて差し上げる。
先生の愛とやさしさが詰まったコーヒーに目頭が熱くなりました。
美味しいコーヒーを、みんなに飲ませたい、分け与えたいという先生の心が伝わってきました。


事務局にいると、時折ふっと空気が変わり、顔をあげるとそこに暖かく優しいたたずまいの先生(神父様)がいらっしゃいます。先生が入ってこられると部屋の空気が変わるんですね。

そういえば、学生時代、先生方の研究室にうかがうとコーヒーを入れてくださったり、お昼になるとパスタをゆでてくださって「一緒に食べましょう」と言ってくださったり、それも色々な先生が、毎日のようにです。
そのときは気づかなかった先生たちの温かい心がよみがえってきました。そして、カトリックの精神がすみずみにまで行き渡った学生生活を知らず知らずのうちに過ごさせていただいていたのだということが、今、初めてわかりました。
4年間、深い愛に包まれて過ごさせていただいたことの幸せを感じます。


改めて、母校に感謝申し上げます。





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┃ 企業リポート 「日本ファッション産業協議会」誕生 
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日本には、数々のファッション、アパレル団体があります。
靴下、ジーンズ、ニット、ハンドバッグ、フォーマル・・・。それぞれが、それぞれの業界団体を作っています。
その中の8つの団体が一つになって知恵と力を結集し、日本のファッションの魅力を国内に、世界に発信していくための「日本ファッション産業協議会」を設立しました。

ファッション業界を取り巻く環境は、厳しいものがあります。
インターネットでボーダレス化、グローバル化が一層進み、海外からはアパレル製品が押し寄せ、ファストファッションと呼ばれる人気店が台頭しています。
加えて、人々の消費志向は多岐にわたり、さらに人口減少はまったなしです。

日本のファッションはどうあるべきか、どう進むべきかという方針などをひとつにまとめていく必要があるのではないか。そこで、まずは8団体が一つになって、活動していくことになりました。
経済産業省のバックアップで、世界に誇るジャパンブランドの確立を目指し、オリジナリティあふれる日本製品のブランディング化をはかり、力を結集して世界に向けて発信する。

近い将来、紡績、素材、テキスタイル、織物、染色、小売りまですべてがひとつになって、日本のファッションを打ち出していけることを願います。






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┃ おすすめエンターテインメント 「11月1日 上智大学100周年記念日」
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11月1日は、朝から、イグナチオ教会で100周年記念ミサ。
聖堂に入るのに1時間以上前から行列ができました。主司式は、ローマ教皇特使ラファエレ・ファリーナ枢機卿です。映画でしか見たことない枢機卿を初めて拝することができました。

枢機卿から「宣教師たちは、『他者のために、他者と共に』という価値観を伝えるために、はるか遠く日本にやってきた。人々のための人を育てることこそが建学の精神であり、上智大学100年の歴史を担ってきた人々の祈りと願いだった。それを100年の機に是非もう一度思い起こしてください」という言葉を頂戴しました。

昼は記念式典です。
天皇・皇后両陛下の御親臨を仰ぎ、ローマ教皇特使ラファエレ・ファリーナ枢機卿、ドイツ・ケルン大司教区ヨアヒム・マイスナー枢機卿代理、ルクセンブルグ大公国のフェリックス王子ご夫妻をはじめとした11名をご来賓に、中身の濃い、感動的な式典でした。

夜は、同窓会主催のパーティ。
卒業生の新井満さんがこの日のためにつくってくださった『神様のシンフォニー』を披露してくださいました。映画「ブラザー・サンシスター・ムーン」の主人公であるアッシジの聖フランシスコの平和の祈りを、自由訳・作曲した作品で、4つの楽章で構成された組曲です。
新井さんと、卒業生のミュージカル俳優石井一孝さんのソロ、学生の合唱で、最後には会場の1500人全員がひとつになって歌い上げました。

夢のような素晴らしい一日でした。
100周年、おめでとうございます。


*上智大学のHPはこちら

*記念式典はこちら

*100周年記念はこちら

*同窓会はこちら

*『神様のシンフォニー』の視聴はこちら






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┃ お知らせ 『ソフィアンの心に灯したい101の言葉』11月1日発刊
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編集のお手伝いをさせていただいた同窓会企画の100周年記念本『ソフィアンの心に灯したい101の言葉』ができあがりました。

上智大学ゆかりの方々が101人登場します。
フランシスコ・ザビエル、ヨハネ・パウロ2世、マザー・テレサ、ヨゼフ・ピタウ、渡部昇一、渡辺和子、遠藤周作、井上ひさし、須賀敦子、緒方貞子、晴佐久昌英、ジョセフ・ラヴ、イグナチオ・デ・ロヨラ、教皇フランシスコ(敬称略)

「先人の言葉に心が熱くなるのは、自分の利害を顧みることなく、己の生命を賭してでも叶えたい、伝えたいという志とそれを追求する行動に、真の愛と勇気を見出すからではないでしょうか。さまざまな視点からの言葉が、私たちの心を明るく照らし、新しい日を導いてくれますように」(あとがきから抜粋)

全国主要書店(インターネット書店含む)で、11月中旬に発売されます。
この本に関するご照会、お問い合わせは、
上智大学ソフィア会事務局(担当・吉田さん、山田さん)TEL03−3238−3041

もちろん、私でも結構です。


心癒される本です。
是非、お手元に一冊。

*本のPress Releaseはこちら







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