TODAY'S ENTERTAINMENT
 
2005年1月18日(火)
No024 映画『オペラ座の怪人』


同じ1800円を払って「得したなぁ」と思う作品もあれば
「高すぎやん」と思うものや「あぁ時間損したし」と感じるもの、ありますよね。

そんな中、惜しくないと思える上出来の作品に遭遇。
「オペラ座の怪人」は、絢爛豪華、衣装もセットも美しく
歌も抜群、俳優たちも怪人を含め超美形。
本当にいい物を作ろうという心意気が伝わってくるのでした。

ストーリーはいわずと知れた「オペラ座の怪人」ですが、
世界18カ国100都市以上で公演され、
キャッツの記録を抜いて8000万人の観客が訪れた
ミュージカルの映画化で
アンドリュー・ロイド・ウエバー自らが
作曲・脚本・プロデユースしています。

だから、楽曲は本格的。
100人のフルオーケストラが奏でる音楽はダイナミック。
時々、歌が長すぎて「こっくり」してしまうこともあるけれど、
すぐに復活できます。

有名な俳優はほとんど出ていません。
キャスティングするときに
本当に歌えることと、ブレイク寸前の若手を起用することと決めていました。
クリスティーヌ役のエミー・ロッサムなんかまだ19歳です。
怪人もクリスティーヌも、クリスティーヌを守る幼馴染も
歌がうまくて美しくて
名前が知られている俳優じゃない方がかえってよいと思えます。

それにしても怪人はかわいそう。
ノートルダムのせむし男にしても、エレファントマンにしても
見た目が醜悪だということで
人間として扱ってもらえないのです。
ひどい差別を受け、いじめられ、どんどんゆがんでしまう。
もちろん、怪人は悪者ではあるのだけれど
ずっと受けてきた仕打ちのために、そうならざるをえなかった。
愛を求めて、愛に傷つき、愛によって浄化される。

涙がこぼれ落ちる作品なのでした。

1月29日から、日劇、東宝洋画系で公開です。


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