2月16日大手町にあるひょうご倶楽部・東京で
植村直己冒険賞 受賞者記者発表会があり司会をしてきました。
植村直己冒険賞は、植村直己さんが生まれ育った兵庫県の日高町にできた
植村直己冒険館を拠点として展開する顕彰事業で
小さな町から夢のある大きな賞をという願いが込められています。
今年で9回目となりますが
52歳からヒマラヤなど8000メートル級クライマーに名を連ね
エベレストに63歳で登頂。
女性世界最高齢の記録を打ち立てた渡邉玉枝さんが受賞しました。
去年は、65歳で5大陸最高峰登頂を達成し、もちろんこちらも女性世界最高齢。
くしくも植村直己さんと同じ業績を60歳を超えてあっさりと残されたのです。
渡邉さんは神奈川県の教育委員会にずっとお勤めをしながら
登山を楽しんでいました。
何が大変でしたかとうかがうと
「休みをとること」と、おっしゃいます。
普通の生活の延長線上に登山があるのです。
自称「普通のおばさん」は、冒険賞をずいぶん固辞されました。
「自分は普通のことをしているだけで、冒険賞などおこがましい」と言うのです。
説得するのに30分はかかったそうです。
いくらご本人にとって普通のことでも
8000メートル級の山に簡単に登れるはずがありません。
周到な準備と、不屈の精神なくして成功するはずがないのです。
この前、日産のゴーン氏も言っていました。
「偉大な人は、強い意志を持つ普通の人」だと。
まさしく彼の言葉を体現したような方です。
人生のすべてが冒険に彩られている冒険家ではない、身近な方が受賞されたことに
夢と希望を感ぜずにいられません。
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