TODAY'S ENTERTAINMENT
 
2005年3月1日(火)
No026 植村直己冒険賞 記者発表会


2月16日大手町にあるひょうご倶楽部・東京で
植村直己冒険賞 受賞者記者発表会があり司会をしてきました。

植村直己冒険賞は、植村直己さんが生まれ育った兵庫県の日高町にできた
植村直己冒険館を拠点として展開する顕彰事業で
小さな町から夢のある大きな賞をという願いが込められています。

今年で9回目となりますが
52歳からヒマラヤなど8000メートル級クライマーに名を連ね
エベレストに63歳で登頂。
女性世界最高齢の記録を打ち立てた渡邉玉枝さんが受賞しました。

去年は、65歳で5大陸最高峰登頂を達成し、もちろんこちらも女性世界最高齢。
くしくも植村直己さんと同じ業績を60歳を超えてあっさりと残されたのです。

渡邉さんは神奈川県の教育委員会にずっとお勤めをしながら
登山を楽しんでいました。
何が大変でしたかとうかがうと
「休みをとること」と、おっしゃいます。
普通の生活の延長線上に登山があるのです。

自称「普通のおばさん」は、冒険賞をずいぶん固辞されました。
「自分は普通のことをしているだけで、冒険賞などおこがましい」と言うのです。
説得するのに30分はかかったそうです。
いくらご本人にとって普通のことでも
8000メートル級の山に簡単に登れるはずがありません。
周到な準備と、不屈の精神なくして成功するはずがないのです。

この前、日産のゴーン氏も言っていました。
「偉大な人は、強い意志を持つ普通の人」だと。
まさしく彼の言葉を体現したような方です。

人生のすべてが冒険に彩られている冒険家ではない、身近な方が受賞されたことに
夢と希望を感ぜずにいられません。


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