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2005年10月23日(日)
No031 日本百年の転換戦略


東大の月尾義男名誉教授は知る人ぞ知る、知識人です。
1942年生まれ。東大大学院工学系研究科博士課程を修了され、名古屋大学教授、東大教授を経て総務省総務審議官、顧問を歴任されました。
今、日本を変えなくてはと地方から発信するべく志のある仲間を集めて各地で塾を開いています。

その彼の思いを語る「日本百年の転換戦略」というDVDを見ました。
私が共感したところだけご紹介します。
1、増大社会から縮小社会への転換が必要だということ。
人口が減少する今、価値観を変えて観光客であふれる日本にしようではないか、魅力ある日本を取り戻そうではないかと提言しています。

2、生産優先から生活優先への転換が必要だということ。
100年間勤勉こそが大事だと考えられてきたが、意識の大転換をし、地域社会を見直して生活中心の社会にしよう。

3、開発主義から回復主義への転換
100年かけて変えてしまった自然を、100年かけて戻そう。
自然界の中にある人間を頂点とするピラミッドを元の形に戻そう。

4、大量流通から地産地消への転換
大量生産、大量流通、大量消費という仕組みは無駄が多く大量廃棄をしている。
地産地消(地域で生産し、地域で消費する)であれば、廃棄の問題を解決できる。
それこそが安全で新鮮な食品を入手できる手段だ。

5、地域思考から地球志向への転換
日本も何とか新しい方向を向いてほしい。
日本は敬老精神がなくなり、地縁社会も崩壊しているので当然のことながら各地の文化もなくなる。
文化の根底の精神を失うと、民族の誇りを失い崩壊につながり民族が衰退する。

新しい方向を目指して生き方を変えていかなくてはならない。
方向転換に必要なのは哲学である。
地球、生物に対する愛を感じて、心の根底において何をしたらよいか考える。

今こそ日本を変えなくてはならない。新しい日本を作る時が来ている。


ぜひ一度、月尾さんにおめにかかり、インタビューしたいと思いました。


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