帝国ホテル「桜の間」という、極めてとるのが難しい人気のお部屋で
現代手工芸作家協会25周年記念祝賀会の司会をさせていただきました。
そこのお部屋からは、お庭が見え、見事な桜を楽しめるそうです。
すでに葉桜になっていましたが、新緑がやわらかい光を落としていました。
そこでお祝いの歌を歌ってくださったのが、宮良多鶴子(みやらたづこ)さんです。
沖縄出身で、イタリアのオペラアリア歌曲、カンツォーネを得意とし
全国各地でソロコンサートを開催。
沖縄の歌や文化、歴史を紹介していらっしゃいます。
また2005年には、南米ボリビアの各地で慰問コンサートをし、
日本語学校の小学生に唱歌を教えたり、
2007年、南極観測船「しらせ」の艦上で歌われたり、
日本人であることに誇りを持ち、国を大切に思い
歌で人の心をつなぐ活動をしていらっしゃいます。
歌ってくださったのは、
浜辺の歌、宵待草、ふるさと、芭蕉布など
日本の歌曲を中心にご披露いただきましたが
心にしみる素晴らしさでした。
「もののけ姫」の米良美一さんの歌を聞かせていただいても感じるのですが
心に訴えかけてくる。
歌が最高に上手なのはもちろん、
そこに魂がある。
その魂には、その方の生き方がこめられているように思うのです。
何を考え、どう生きているか。
どんな志を持ち、何のために自分はその仕事をしているのか
突き詰めて考えている。
そうしたことすべてが歌に表現されているように思います。
仕事をするということは、生き方を表現すること。
そして、生き方を表現するために、
技術力や、表現力を私たちは日々養い続け、切磋琢磨する必要があるのではないか。
そのために努力を続けているのかもしれない。
そんなことに気づかされた一日でした。
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