TODAY'S ENTERTAINMENT
 
2009年3月14日(土)
No056 アカデミー賞受賞作品はインドが舞台


今年のアカデミー賞で話題になったのは、何と言っても日本の『おくりびと』。

そして、アカデミー賞作品賞を受賞したのは、インドが舞台で、俳優、キャスト全員インド人の映画『スラムドッグ$ミリオネア』。監督、制作はイギリス人です。

アカデミー賞の授賞式のときにこの映画のプロデューサーが「資金もない、スターもいない作品に脚光を当ててくれてありがとう」と話していましたが、ハリウッドがハリウッド映画以外に作品賞を渡すなんて、驚きです。

映画評論家岩崎由美は、さっそ試写を観にいってきました。
話題の作品は、評論家からの注目度も高く1時間前から整理券を発行するほどの盛況ぶりでした。

この作品はインド人の書いた小説が原作で、貧民街出身の青年が、クイズに挑戦して億万長者になれるのかというお話。まず、貧民街の想像を絶する貧しさに観客は直面します。
その貧しい暮らしの中、学校に行った事もないのにクイズの問題に答えることができるのか。

彼は、生きるためにさまざまな困難にぶつかります。
そこには、インドの現実が詰まっています。
生き抜くために、望まなくても答えを知ることになる。
生きるためにしてきたこと、そのすべてが知識となっていくのです。

ハッピーエンドなのに、悲しくて胸がつぶれそうになりました。

ハリウッド映画に慣れている方には、見づらいと思いますが行ったことがない国、行った事がない場所見たことがない景色、体験したことがない環境を知るには映画はとってもいいですよね。

ぜひ、この映画でインドを旅してみてください。


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