TODAY'S ENTERTAINMENT
 
2012年9月11日(火)
No070 「大英博物館 古代エジプト展」


六本木ヒルズで開催中の「大英博物館 古代エジプト展」に行ってきました。

4大文明のひとつとして知られる古代エジプト文明が栄えたのは、今から5000年前〜3500年前のこと。
今回の展覧会は、37メートルにも及ぶ「死者の書」が目玉です。

「死者の書」とは死後のガイドブックのようなもので、呪文がパピルスに書かれ、巻物としてミイラと一緒埋葬されていました。
世界最長、37メートルの「死者の書」は、女性新官ネシタネベトイシェルウのために作られました。位の高い女性だったため、それだけ力を入れて作られたのでしょう。

じっくりと中身を見ていくと、まずはミイラになって、口開けの儀式を行い、肉体から魂が解き放たれます。いずれ魂は肉体に戻るので、身体はミイラとして大切に保管されます。その後、太陽の神に復活の祈りを捧げ、船に乗って死後の世界の王であるオシリス神のもとへ向かいます。途中、ワニや蛇に行く手を阻まれますがそれを呪文で撃退する。まるで『インディ・ジョーンズ』のようです。

最後に、オシリス神の審判を受けます。生前、誠実で正しく生きたこと、罪を犯さなかったことを告白しなければなりません。生きていた時の行いが正しければ復活でき、そうでないと心臓を怪物に食べられてしまい復活への道は永遠に閉ざされます。ここが最大の試練の場です。
復活をとげた後の穏やかな生活が、最後のくだりとなります。

オシリス神の審判に通るかどうか、そこが重要なところ。
42の神々の前で告白する「私は○○しませんでした」を自分でチェックしてみました。
・ 嘘をつかなかった
・ 誰も泣かせなかった
・ 人をだまさなかった
・ 誰も攻撃しなかった
・ 悪口を言わなかった
・ 誰にもつけいらなかった
・ 理由なく怒らなかった
・ 不貞をしなかった
・ 真実の言葉に耳を傾けないことはなかった
・ 悲嘆にくれなかった
・ ・・・

あぁ。だめだダメだ。
42項目のうち10以上も当てはまってしまい、私は到底復活できそうにありません。
ぜひ、試してみてください。

デザインも美しく、彩色も鮮やか。
紀元前に、これほどまでに完成された文化があったことに感銘を受け、しかもそれを完璧な保存状態で見ることができる。
どうぞ、3000年前のエジプトに思いをはせてみてください。


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