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2014年4月4日(金)
No076 諸田玲子さん「波止場浪漫 こいばなし」


日経新聞で歴史小説「波止場浪漫」を連載中の小説家、諸田玲子さんは清水の次郎長の母方の末裔だそうです。
大学を卒業してすぐ外資系の企業に勤めた経験もあり、サービス精神旺盛で、お話は大変面白く印象に残りました。

新聞の連載は15紙目、単行本が60冊。
96年『眩惑』でデビュー。
02年『あくじゃれ瓢六』で第126回直木賞候補。『源内狂恋』で 山本周五郎賞候補。
03年『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞を受賞。
07年『奸婦にあらず』で第26回新田次郎文学賞を受賞。
という素晴らしい経歴です。

地方自治体から、地元の歴史上の人物のことを書いてほしいという依頼がたくさんあることや、資料を調べていくと乗り移ったように書きたいという気持ちになること、元気な話を書こうと思っていても自分の生活でたいへんなことがあると、なかなか書けないことなど、裏話もたっぷり。
歴史小説には読者に好まれる時代と、好まれない時代があって、江戸が人気だとか。
確かに私も、歴史物を読むとき意識したわけではないのに、いつも山本一力さんや、宮部みゆきさんの江戸ものばかり。
小説の中に出てくる町の雰囲気を味わいたいと日本橋界隈を歩くのが大好き。
「ここに魚市場があったのね」とか、「どんなに賑わってたのかしら」と江戸の町人たちの息吹を感じながら、今、発展し続ける街にたたずむと、なんだかワクワクしてきます。

「ほんとうはもっと『こいばなし』をしたかったんですが、時間が無くなってしまって」とおっしゃっていましたが、また、ぜひ機会があったらお話を聞かせていただきたいと思いました。ありがとうございました。


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